西洋文化の “ なんとなく便乗 ”から離… | イラスト | くらうど職人

毎年12月になると、街には冬らしい音楽が流れ、まばゆいイルミネーションが輝きはじめます。そんな風景に心が躍る方も多いことでしょう。ただ、ふと立ち止まってみると、「どうしてこんなに盛り上がっているのだろう？」と感じることもあります。

日本におけるクリスマスは、本来の宗教的な意味合いというよりも、大切な人と過ごしたり、気の合う仲間とパーティーを楽しんだりする“イベント”としての側面が強くなっているように思います。それ自体が悪いことではありませんが、こうした空気感が、知らず知らずのうちに経済活動の一環として深く根付いているようにも感じられます。

街に溢れる商品や広告、華やかな演出の数々は、時に「買ってほしい」「楽しんでほしい」という思いを超えて、私たちを無意識に導いているようにも見えます。そうした中で、ストックイラストの分野においても、クリスマスをはじめとする西洋のイベントに関する素材が年々増えているのは自然な流れかもしれません。

「需要があるから作る」という考え方はもちろん理解できますが、その一方で、イラストが本来意図していなかった形で使われてしまうリスクについても、時折考えることがあります。たとえば、「お金が儲かる」といったイメージのイラストが、不本意な広告（詐欺行為に関わるようなこと）に使われてしまうケースなどです。

イラスト素材が無料で提供されるからこそ、その使い道は多岐にわたります。その中で、ただ華やかさや流行に流されるだけでなく、日本ならではの文化や価値観、そして倫理的な視点を大切にした表現をこれからも心がけていきたいと考えています。

皆さんがイラストに触れる時、その背景や意味にも少しだけ目を向けていただけたら、きっと作品に込められた想いやメッセージもより深く伝わるのではないかと思っています。


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※表示画像の和柄パターンセットは外部サイトで無料ダウンロードできます。
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