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歳を重ねるごとに、生活のリズムや人との距離感、心の在り方も少しずつ変わっていきます。
以前は当たり前だった年賀状のやりとりが、ふと重く感じられるようになったという声も、少なくありません。
そんな中で、近年静かに広がっているのが「終活年賀状」という考え方です。
終活年賀状とは、これまで長年やりとりしてきた年賀状を今年で一区切りにする、という意思を伝える年賀状のことです。
人生の節目を迎え、自分の時間や体力、想いの向け方を見つめなおす中で、「無理のない範囲で、これからの人づき合いを大切にしていきたい」という考えが背景にあります。
決して関係を断つためのものではなく、「ありがとう」「これまで本当にお世話になりました」という感謝と敬意を込めた手紙のようなものなのです。
年賀状は日本独自の美しい習慣ですが、時代の変化とともにその意味合いも少しずつ変わってきています。
かつては新年の挨拶としての役割が大きかった年賀状も、いまではメールやSNSに置き換わることが増え、物理的なハガキを出し合うという行為自体が、ある種の「文化的行動」になりつつあります。
そんな中で、年賀状を終えるという選択は、決して後ろ向きなものではありません。
人との関わりを見つめ直し、丁寧に手放すという、前向きな意思の表れとも言えるでしょう。
終活年賀状を送るということは、「もうやりとりしません」という冷たいメッセージではありません。
むしろ、「これからもあなたを思っています」という、穏やかで内に熱のあるつながりの再構築です。
「筆を置きますが、これからもお元気でいてください」という言葉には、
長く続いた交流への敬意と、未来へのやさしい祈りがこもっています。
終活という言葉には、どこか「終わり」の印象が強くつきまといがちですが、本来はこれからをどう生きるかを考えるための活動です。
終活年賀状もその一環。年賀状という“かたち”を整えることで、自分らしい生き方に一歩近づけるかもしれません。
感謝と想いを静かに伝える、終活年賀状という選択。
「終わり」ではなく、「優しい区切り」として、ぜひ心に留めていただけたら嬉しく思います。
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※2019年2月17日(日)登録