梅といえば春の訪れを告げる花として知られていますが、実は真冬のうちから静かに、そして凛と咲き始める花です。
その姿には、派手さはないけれど、なんとも言えない風情と強さを感じます。
冬の冷たい風が吹く中、小さくほころぶ梅の花。
ときには雪をかぶった枝の先に、小さな紅色や白色の花が咲いていることもあります。
その光景は、まるで寒さの中にぽっと灯るあかりのようで、見る人の心をやさしく照らしてくれます。
春の桜がにぎやかに咲くのに対して、梅は静かに、でも確かな存在感をもって冬空に映えるのです。
日本の伝統文化の中で、梅は「春のはじまり」を象徴する特別な花とされてきました。
『万葉集』や『古今和歌集』にもたびたび登場し、厳しい冬を耐え忍び、春を迎える花として多くの人に愛されてきました。
「忍耐」「気高さ」「希望」といった花言葉も、梅が持つ清らかさと強さをよく表しています。
年賀状や季節の挨拶状、和風イラストなどでも、冬~早春のデザインには梅の花がよく登場します。
淡いグラデーションの空に紅梅が咲く風景や、墨絵風の枝梅など、控えめながら上品な印象を与えるため、和の素材には欠かせない存在です。
どんなデザインでも、梅が入ると日本らしい繊細な美しさが漂うから不思議です。
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※2019年2月17日(日)登録