日本語の漢字にはさまざまな「へん」や「つくり」があり、文字の意味や成り立ちを理解する手がかりとなります。その中でも「のぎへん(禾偏)」は、とても重要な部首のひとつです。今回は「のぎへん」について解説します。
「のぎへん」は、漢字の左側にくる偏(へん)の一種で、見た目が「のぎ(稲の穂先)」に似ていることからそう呼ばれています。正式には「禾偏(かへん)」といい、「禾」は「のぎ」とも読みます。
この偏は主に「穀物」や「稲」、「作物」に関係する意味を持つ漢字に使われます。つまり、「のぎへん」が付く漢字は、農業や植物、食物に関係する言葉であることが多いのです。
米(こめ)…お米のこと。穀物の代表。
秋(あき)…収穫の季節を表す漢字。
稲(いね)…お米の元になる植物。
穂(ほ)…稲などの穀物の実がなる部分。
私(わたし)…もともとは「禾」に「厶(む)」が組み合わさった形で、昔は「私物」を意味したとも言われています。
昔の中国や日本では、米や穀物は生活に欠かせない重要な資源でした。そのため、穀物に関する漢字を作るときに「のぎへん」を使うことで意味を分かりやすく伝えていたのです。
「神社」の「社」は、実は「のぎへん」ではありません。漢字「社」は「示偏(しめすへん)」と「土(つち)」が組み合わさった字です。見た目は似ていますが、のぎへんとは異なる偏です。
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※2019年2月17日(日)登録